2005年05月05日

アフリカン・ドキュメンタリー2005(5/3)

 アフリカン・ドキュメンタリー2005で、南アフリカとジンバブエの作品。ドキュメンタリーといっているが、ミュージックビデオや短篇の劇映画なども混じったプログラムだ。メインの2本『金鉱、涙、そして音楽』(2003年、南ア、アブドルカディール・サイド監督)、『ムビラ・ミュージック〜民衆の魂〜』(1990年、ジンバブエ、サイモンブライト監督)は題名のとおり、音楽を扱ったもの。いずれも音楽と社会とのダイナミックなかかわりを描いていて、内容は興味深い。
 ビデオプロジェクターでの上映。機材の設定のせいか素材のせいかはわからないが、カラー調整がよくなかった。また、途中でデータがオーバーフローしたのか、引っかかったように止まったり音が途切れる場面が何ヵ所もあり、音楽ドキュメンタリーの上映としてはいささかお粗末だった。そうしたことに関して、主催者からの説明等は一切なし。ひと言上映前に断りを入れていただけるとありがたい。
 『ムビラ…』の上映後、青年海外協力隊でジンバブエに行っている間にムビラ演奏を学び、演奏活動をしている島田あかりさんによるトークと演奏があった。見かけは単純だが、なかなか厚みのある音が出るところが面白い。短調の音階が作れない独特の音階を持っているようで、日本の「サクラ」を演奏したら1つだけ半音上がった音で必ず演奏されている。それはそれで興味深いのだが、演奏者がアレンジしたという「サクラ」を延々と演奏されたのにはまいった。実に居心地の悪い気分になった。日本とアフリカの文化交流の象徴という演奏者の意気込みは理解できなくもないし、アフリカの音楽にはまっている人には、これでいいのかもしれないが、そうでない人にとっては、「やはりアフリカは遠い」と思わせるだけではなかろうか。その前後に演奏したジンバブエの曲の演奏が面白いものだっただけに、「サクラ」がなければ(あるいはほかの曲であれば)、どんなによかったかと思ったのだった。
posted by 井上徹 at 11:51| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記
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